GLP1受容体作動薬の使い時TIPS

GLP1受容体作動薬の特徴

・GLP1はインクレチンホルモンで食後に腸管から分泌されるペプチド。このペプチドを注射もしくは経口で投与し、血糖依存的にインスリン分泌を促進する。

・心大血管疾患リスクの高い患者のイベント特性効果がある

・体重減少効果もある(痩せ薬として使用される例もある(自由診療)

使い時

・経口血糖降下薬3剤併用しても血糖コントロールが難しい場合に使用する

・インスリン分泌を促進する薬なので、膵臓からのインスリン分泌能が保たれいる患者が適応(もちろん1型糖尿病患者には適応はない)

・GLP1受容体作動薬には短時間作用型(半減期2-5時間)と長時間作用型(半減期12時間〜数日)に分類され、短時間作用型は食後血糖を、後者は主に空腹時血糖を低下させる

・DPP4阻害薬との併用は不可

・インスリン代替薬ではない。(併用する場合は低血糖への注意が必要)

・米国糖尿病学会のコンセンサスレポートでは心血管疾患の二次予防ないし慢性腎臓病を有する二型糖尿病患者でェアメトホルミンの次にGLP1受容体作動薬もしくはSGLT2阻害薬を使用することを推奨されている。

★DPP4阻害薬とGLP1受容体作動薬の使い分け:ともに血糖降下左様があるが、合併症や死亡を抑制するエビデンスはGLP1受容体作動薬が勝る

分類

◯短時間作用型:エキセナチド、リキシセナチド

→胃内容物排泄遅延作用があり、食後血糖の上昇を抑える

短時間作用型は食前に投与し、食後に投与しない。

◯長時間作用型:徐放型エキセナチド、リラグルチド(ビクトーザ®)、デュラグルチド(トルリシティ®)

→インスリン分泌促進とグルカンゴン分泌抑制作用があり、空腹時血糖を低下させる。長時間作用型はできる限り同じ時刻に投与する。

副作用

・頻度の高い副作用として消化器症状(嘔気・嘔吐・下痢)がある。

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