アルコール離脱症状の対応

いつ起こるか

アルコール離脱症状は最終飲酒から6時間〜48時間以内に見られることが多い。

2週間程度立ってから発症することもあり、個人差がある。

離脱症状の分類

離脱症状は様々あるが、程度によって小離脱・大離脱に分けられる。

・小離脱症状:動悸、頻脈、発汗、高血圧、悪心・嘔吐、不眠、食欲低下、錯視、錯聴、幻視・幻覚など

・大離脱症状:全身の振戦、見当識障害、幻覚・幻視

治療

せん妄の出現を抑制するために、アルコールと交差耐性を有する薬剤(主にベンゾジアゼピン系)を使用し、置換・漸減法を用いる。

・初期治療は鎮静が生じるまでの間、1時間毎にジアゼパム5-10mgの静脈内または経口投与である。

・軽症であれば:ジアゼパム15-30mg/day

・中等症以上であれば:30-60mg/day

3,4日後から漸減していく。

せん妄症状が強く、拘束が必要であればリスペリドンなどの抗精神病薬も別途必要になる。

予防投与

アルコール多飲患者に対する予防。アルコール離脱症状を呈していなくても、緊急入院などで強制的に断酒状態になる場合は予防を考慮する。

症状がないうちからジアゼパム15mg分3投与開始。3日後に6mg分3に減量、4日目以降に順次中止する。

肝障害がある場合はロラゼパムで対応。

また追記します。

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