消化器– category –
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運動不足で大腸がんになりやすい理由
運動不足で大腸がんになりやすいのは何故か 運動不足は生活習慣病のリスクであることは有名であるが、悪性腫瘍も例外ではない。特に大腸がんと運動不足の関係性は強く指摘されていてほぼ間違いないだろうと考えられている。 最も有力な仮説として… 運... -
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穿孔と穿通の違い
穿孔とは消化管、血管、気管支、尿管などの管腔臓器に全層性の穴が開いた状態のことを言う。消化管に穴が空いた場所が隣接する臓器や組織によって被覆されている場合は穿通と定義される。つまり穴が開きっぱなしは穿孔、一応は塞がってる状態は穿通。 胃... -
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肝濁音界が消失する原因
そもそも肝濁音界とは: 腹部を打診するときにその場所に何の臓器があるかによって聞こえる音が異なる。 例えば叩いた所に腸管などの空気が溜まっていたらポンポンと高い鼓音がするし、肝臓や脾臓などの実質臓器を叩けば重い低調な音が聞こえる(=濁音... -
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急性膵炎で低下するものの覚え方
急性膵炎では血中カルシウム、血中タンパク、血中酸素濃度、血小板数が低下する。 覚え方としてはCTOPが忘れにくくておすすめ。試験によく出ます。 C;calcium T;total protein O:O2 P:platelet -
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S状結腸軸捻転でcoffe bean signとなる話
S状結腸軸捻転とは腸間膜を軸として腸が180度以上ねじれて腸閉塞(イレウス)をきたした状態である。症状としては突然の腹痛・腹部膨満が典型的で、また本症では血管を巻き込んでねじれることが多いので絞扼性イレウスとなることも少なくない。 ”コー... -
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収縮性心膜炎で蛋白漏出性胃腸症となる理由
収縮性心膜炎で蛋白漏出性胃腸症となる機序 収縮性心膜炎とは慢性的な炎症により心膜が線維性に肥厚、癒着、石灰化して心室の拡張が障害される疾患である。特発性が50%を占めるが、結核が原因となることも多い。 収縮性心膜炎では心室が広がらない... -
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肝硬変でメデューサの頭が見られるのは何故か
肝硬変などの原因によって門脈圧が上昇して約250mmH2O以上になると門脈と大循環の間に側副血行路が発達して様々な病態を引き起こす。 門脈圧が高くなると門脈に入れずにUターンして臍帯静脈に流れ込み、下大静脈に向かう。この血液量が多くなると腹壁皮... -
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胃潰瘍からの吐血が”コーヒー残渣様”となる理由
消化管のどこから出血するかで吐血の性状が異なるという話 食道や胃などの上部消化管(特にトライツ靭帯よりも口側)で出血をきたすと口から血液が吐き出される吐血となるが、その血液の性状・色合いはどの程度胃酸に曝されるかによって異なる。 なぜ... -
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裂肛でみられる”見はりイボ”とは何か
裂肛とは便秘などによる硬い便をいきんで出した時に生じる肛門の傷であり、俗語的には”切れ痔”に相当する。裂孔は数日で回復するが、再発を繰り返してしまうと炎症は慢性的なものとなり、裂肛の外側には見はりイボが見られるようになる。 画像引用元:ht... -
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肝庇護とは何か
C型肝炎の治療においてインターフェロン療法が無効であった時に考慮される。肝庇護薬療法としてグリチルリチン製剤とウルソデオキシコール酸がある。 グリチルリチン製剤 グリチルリチン製剤は肝細胞膜に作用することで肝細胞外へのAST、ALTの流出を抑制...