神経内科– category –
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めまい患者における眼振のミカタ
・救急外来受診患者の診察で重要なのは中枢性か末梢性かの鑑別。 ・眼振の見方には3つのパターンがある。 1、注視下 2、非注視下(Frenzel眼鏡着用下で、頭位眼振を見る) 3、電気眼振計(ENG)記録による検査 この中で、救急外来受診患者に行う... -
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吸引反射の方法とその意義
吸引反射(sucking reflex)とは口唇を口角から中央に向かって舌圧子などですばやくこすると、口唇が収縮して口が尖らせたようになり乳児が乳を飲むのに似た運動を起こす反射。また、この時に口唇に接触したものを口の中に入れようとする反応が診られること... -
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急性散在性脳脊髄炎(ADEM)のメモ書き
急性散在性脳脊髄炎(ADEM)のメモ書き 【原因】 ウィルス感染やワクチン接種後に、自己免疫性機序が生じて血管周囲のリンパ球浸潤と中枢神経系の脱髄が起こる。原因ウィルスとしては麻疹、風疹、水痘が多い。ワクチン接種としては狂犬病、痘瘡、腸チフス... -
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大脳皮質基底核変性症の診断基準memo
大脳皮質基底核変性症の診断基準memo 難病情報センター、神経内科ハンドブック参考 1.主要項目 (1)中年期以降に発症し緩徐に進行し、罹病期間が1年以上である。 発症年齢は45−75歳。平均60歳で発症。 (2)錐体外路徴候(以下のうち2項目以上)①... -
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他人の手徴候とは何か
他人の手徴候とは何か 片方の手が無目的に宇宙遊泳をするかのごとく、さまよう動作をすること。 自分の上肢が本当に自分のものかどうかわからなくなる状態で、本人の意図とは関係のない動作をする。無目的な動作どころか、もう片方の手の動作を邪魔する... -
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皮質性感覚障害とは何か
感覚は表在感覚、深部感覚、皮質性感覚に大別される。 表在感覚→触覚や痛覚、温度覚が含まれる 深部感覚→振動覚や位置覚が含まれる そして皮質性感覚には二点識別覚、触覚、位置覚、運動覚、重量覚、立体覚、皮質性消去などがある。これらはBrodmannの... -
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肢節運動失行と観念運動性失行、観念性失行の違い
失行とは、運動麻痺や運動失調、不随意運動などの運動麻痺がないにも関わらず、しかも行うべき動作を十分に理解しているはずなのに実行できないことを言う。 詳細な定義には教科書や専門家の間でも微妙なズレがあるようであるが概ね以下の通り ◯肢節運動... -
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把握性筋強剛とは何か
把握性筋強剛とは何か 患者に手を強く握らせ、次に急に手を開くように命じてもしばらくは握ったまま手を開くことを出来ない現象を把握性筋強剛(把握ミオトニア)という。これは筋強直性ジストロフィーや先天性筋強直症、軟骨形成異常性筋強直症などで見... -
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u-fiberとは何か
◯U-fiberとは何か(=弓状繊維) 大脳白質は脳表側の皮質の神経細胞から連続する神経線維からなるが、白質の繊維のうち隣り合う脳回同士を連絡するものをu-fiberという。u-fiberは皮質直下を走行していて脳の水平断画像でUの字になるためこう呼ばれる。 こ... -
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繊維自発電位(fibrillation potential)と陽性鋭波(positive sharp wave)について
繊維自発電位(fibrillation potential)と陽性鋭波(positive sharp wave)について 筋電図検査におけるfibrillation potential、positive sharp waveは共に急性脱神経所見である。これらはいずれも下位運動ニューロンの障害もしくは筋疾患によって筋細胞...