トラムラインは(tram line)とは電車の路線の意味
トラムラインとは気管支壁肥厚を示す所見であり、電車の線路のように平行な2本の線としてCTで描出される所見である。健常人であれば中枢の部分で気管支が見られても、末梢に行くに連れて気管支は細くなってCTでは映らなくなる。が、末梢領域においてで平行に走る2本の線(つまりトラムライン)が見られたら気管支壁肥厚を示唆する。
他にも気管支壁の厚さが気管支の外径の1/5以上の大きさであれば肥厚と定義している本もある。
↓気管支壁肥厚(トラムライン)の一例
気管支壁肥厚の原因としては…気管支炎、喘息、気管支拡張症、結核、サルコイドーシス、癌性リンパ管症、びまん性汎細気管支炎など
ちなみに…
・拡張した気管支を長軸方向に切るとトラムライン(平行に走る2本の線)として見えるが、短軸方向に切るとsignet ring signとして見られる。
・気管支拡張は気管支内腔の径が並走する動脈よりも太い場合は拡張ありと判定されることが多いが、健常人でもしばしば見られる。
コメント