head impulse test(HIT)とは何か
・患者に前方(医師の鼻先など)を凝視してもらう。
・鼻を眼で見続けながら、頭を左(もしくは右)に20度程すばやく振ってもらう
・健常者では顔が動いても眼で標的(鼻)を見続けることが出来る。
・前庭眼反射障害のある患者では顔を動かすと目も顔を動かした側を見てしまい、視線がずれる。そして少し遅れて視線が検者の鼻に戻る。
・続いて反対側でも同様のテストを行う(先程左なら次は右)。
head impulse testで陽性になることを補正サッケードという。(サッケードとは見たい標的物に無意識的に視線を合わせること。視線を止めているつもりでも眼球は非常に細かく動いている。)
HITが陽性であれば前庭神経障害による末梢性めまいを疑う
もしHITが陰性であれば、中枢性めまいもしくは正常。
youtube に非常にわかりやすい動画があったのでご紹介(20秒〜)
動画の解説
患者の顔を右に傾ける→目線は前を凝視し続けている(=HIT陰性)
続いて患者の顔を左に傾ける→目線は一度外れてからまた前を向く(=HIT陽性)
よって左の前庭神経障害を示唆
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