脳神経– category –
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静脈洞血栓症メモ
・静脈洞血栓症について 静脈洞が血栓で閉塞することにより、血液が頭蓋外に出て行きにくくなり、頭蓋内圧亢進、静脈性脳梗塞、脳出血、けいれんなどを起こす。 脳卒中の0.5〜1%程度と稀ではあるが若年者で起こり、頭痛は90%に生じる。 5%以上に頭痛を伴... -
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中枢性めまいを身体所見で除外する方法:HINTS
中枢性めまいを身体所見で診断する方法:HINTS めまいを主訴に来院した患者でいちばん重要なのは脳血管障害などの中枢性めまいなのかBPPVなどの末梢性めまいなのかを鑑別すること。ERでは頭部CTをルーチンで取られることも多いが、急性期の脳梗塞はCTで... -
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髄膜炎に対してkernig徴候はどの程度有用か
Kernig徴候とは髄膜刺激徴候に対するスクリーニング検査。 検査の手順: 1,患者の片側の股関節、膝関節を共に90度に屈曲してもらう。 2、股関節を90度に屈曲させたまま、患者の大腿伸側を掴んで膝関節をゆっくり進展させていく。 3,膝関節が1... -
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めまい患者へのシンプル対応
めまいで怖いのは脳梗塞や脳卒中などの中枢性めまい。 そんな怖くはないが頻度が多いのは末梢性めまい。 ERでのめまい診療のポイントは中枢性めまいを見逃さないこと。 1、中枢性めまいを疑う所見を調べる 眼球運動障害、構音障害、顔面の麻痺や感覚... -
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髄膜炎疑いの患者に頭部CTは必要か
髄膜炎患者に頭部CTは必要なのか 発熱と頭痛を主訴に来院して項部硬直が陽性の場合、髄膜炎を強く疑い腰椎穿刺をして確定診断をすることになるが、髄膜炎患者には頭部CTが必要なのだろうか。 答えはYESで、腰椎穿刺をする前に頭部CTを取って頭蓋内圧を... -
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めまいにATPが効く理由
めまいにATPが効く理由 ATP(アデノシン三リン酸)(商品名;アデホスコーワ) ATPとはグルコースを分解してできる高エネルギーリン酸化物質であるが、めまいの治療に対しても頻繁に用いられている。 めまい症例に対するATPの臨床治験(耳鼻臨床 72: 1... -
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test of skew deviationとは何か
test of skew deviation(斜偏倚)とは脳梗塞診断に用いられる身体所見の1つ。 skew deviationとは眼球(正確に言うと視軸)が垂直方向にずれて、片目がもう片方の目より上に偏位していることをいう。下方偏倚した側の脳幹障害を示唆する。 (手順) ... -
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中枢性めまいの時の眼振の見方
注視方向交代性眼振の意義 (眼振記号の見方) 注視方向交代性眼振とは ペンライトの先などを目の前に出して、患者から50cmほど離れた距離でペンライトを正中視から上下左右に動かし目で追ってもらう(この時患者の顔が動かないように頭を軽く押さ... -
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head impulse testとは何か(+動画)
head impulse test(HIT)とは何か ・患者に前方(医師の鼻先など)を凝視してもらう。 ・鼻を眼で見続けながら、頭を左(もしくは右)に20度程すばやく振ってもらう ・健常者では顔が動いても眼で標的(鼻)を見続けることが出来る。 ・前庭眼反射障害... -
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救急外来でめまい患者に頭部CTを撮る意義
めまいを主訴に救急外来に来られる患者にほぼルーチンで頭部CTが取られることがある。が、頭部CTで問題がないからといって頭蓋内に病変がないと言えるものでもない。 頭部CTを取る意義は主に次の3点である。 ・脳出血がないか ・大きな脳梗塞がないか ...